長時間労働に結びつくいわゆる「残業」は、もはや野放図にできなくなってきました。政府も、「長時間労働を自慢する社会を変えて行く」として「働き方改革」を進めています。
ここまで国が言うのですから、中小企業の現場でも無関係では居られないでしょう。
これまでもワークライフ・バランスや未払残業代問題など、長労働時間の問題点は語られていました。しかし、なかなか本格的な意識改革まで至らず、今もって表面化していない残業が日々行われているのではないでしょうか・・。
各種の調査で、この残業が減らない理由として次のようなものが挙げられています。
まず、厚労省関係の2014年の調査によるとおおむね以下の項目に集約されます。
- 人手不足
- 仕事量が多い
- 顧客の要求等への対応
- 業務の繁閑差が大きい
- 仕事の期限・納期が短い
さらに、新聞社によるアンケートでは上記以外に次の理由も見られます。
- 長く働くことが評価される
- 職場の仕事の進め方が非効率
- 自分が(残業を)やりたいから
これらは目新しい理由ではないのですが、改善するのは簡単ではないとも言えます。
そうであるなら、一つ一つを必要なところから継続的に改善して行く以外にないのでしょう・・・これをきっかけに業務を改善し、企業の成長に生かすという発想の転換が求められますね。